スペイン旅行4日目です。
今日は、Encants(エンカンツ)蚤の市です。
フリマをみて回るのが好きな私としてはとても楽しみにしていた1日です!

まずは地下鉄に乗ってMonumental駅で下車。
最寄駅はGlòries(グロリアス)駅なのですが、乗り換えが若干めんどくさいです。
(今回はSagrada Familia -> Clot -> Glóries、MonumentalならSagrada Familiaで乗り換えでOK)
地下鉄の駅にはそのまんまEncantsという駅もあるのですが、会場からは遠く離れているため注意。
余談ですが、蚤の市がそのまま「エンカンツ」と呼ばれているのは移転前の会場がエンカンツにあったからだそうで・・・。

サグラダファミリアからは遠く離れておらず、駅から地上に上がるとその存在をみることもできます。
しかしながら、地上で真っ先に目を引くのは円形の巨大な建造物。
美しい造形と力強い佇まいのこの建造物は、かつての闘牛場跡。
カタルーニャでは過去に闘牛禁止法が施行されたため、現在はその勇ましい戦いをみることはできないのですが、闘牛場は取り壊されることなく保存されており、現在もミュージアムとして見学ができるようになっています。

この闘牛場跡に沿って大通りに出、今度は大通りに沿って東方向に歩いていくと、グロリアスの中央へ。
その周辺にくると右手にそれらしい建物が見えてきます。

Mercat Fira de Bellcaire Els Encants

最近新築された「Mercat Fira de Bellcaire Els Encants」、特徴的な鏡貼りの屋根の下で蚤の市が開かれています。
この蚤の市、バルセロナ最大のフリーマーケットということで、平日だというのにすごい賑わいです。

しかし、この蚤の市、会場に入ってみると想像以上にごっちゃごちゃしています。
これでは、フリーマーケットというよりはガラクタ市・・・いや、泥棒市ですねぇ。

商品は通路にまでまけ出ており、通行人に踏まれ放題。
古い書籍らしき商品は風に煽られてページが飛ばされてたり・・・なかなかのカオスです。
しかしながら、そこで商売をすることを生業とする人もいて、そのような人たちに向けた倉庫兼販売スペースの提供もある様子。
そのため、謎の骨とう品だけではなく、生活消耗品や雑貨、布の切り売りなどもされているなど、本当に様々なものが揃った蚤の市でした!

蚤の市でお買い物が終わった午後からは再度地下鉄に乗ってLiceu(リセウ)駅で下車、ゴシック地区へ移動。
「旧市街」と呼ばれるこのエリアは他の地区と比べて古くからの住居など建物が密集しており、街が迷路のように入り組んでいるのが特徴。
街路も暗く狭く、治安もあまりよろしくないと若干緊張感のある地域ですが、趣ある建物の隙間を縫うようにして歩いているだけで現代から過去にタイムスリップしてしまったかのような感覚になり、大変ドキドキしてきます。

また、この隙間のところどころにはオシャレなカフェや小さなバル、雑貨屋さんなどがちらほらと店舗を構えており、探検する楽しみもあります。

さて、この地区にひっそりと店を構えるカフェ「CAELUM」で一休み。
店舗の窓際にディスプレイされた焼き菓子に通行人も歩みを止める、非常にオシャレなお店です。

ここで扱われているスイーツやジャムなどは、修道院で作られたものが大半だということで、期待大です。
色々な焼き菓子がセッティングされていますが、今回はスライスされたナッツがたっぷり乗ったケーキと、ホワイトティをセレクト。
ほわっとやわらかいスポンジと、香ばしいナッツの組み合わせは思った通り、素朴ながら最高のお味!
ゆったりとした午後のひと時を過ごせました。

CAELUMのアーモンドたっぷり焼き菓子とお茶

お店はお昼間は1階のみですが、昼過ぎから夕方になると地下のカフェスペースもオープンするんだそうで、石造りのカフェの地下がどのような構造になってるのか少し気になります。
残念ながら、今回は1階でのお茶となったので見る事叶わずですが、次回もし行けたなら、地下のカフェスペースに行ってみたいと思います!!

このお店ではお土産用のお菓子も店頭販売されているのですが、可愛らしい手書き日本語の商品ポップがついており驚きました。
スタッフの中に日本人か、留学経験のある人がいるのではないかと思いますが、ちょっとした気遣いを感じるよいお店だったと思います。
せっかくなので、お土産用に焼き菓子をいくつか購入させていただきました!

カフェを出てさらにゴシック地区の奥へいくと、開けた広場に到着。
この地区の中央にある、サンタ・エウラリア大聖堂(La Catedral de la Santa Creu i Santa Eulàlia)に到着です。
別名、バルセロナ大聖堂とも。
Catedralと名を冠している通り、この大聖堂も歴史が古く、原始キリスト教の教会があった986年から続く場所だそう。
1400年代に完成した現在の大聖堂の佇まいはゴシック建築を代表するものとなっています。

今回は中に入れなかったのですが、周囲をぐるっと細い道が通っているため、外周を見学することができました。
大聖堂を取り囲む地域とあわせ、この周辺もご多分に漏れず素晴らしい雰囲気の街並みです。
歩いてるだけで心がすっきりする、よい時間でした!!

本日の観光はこれにて終了、明日はガウディの考えた最強の住宅地「グエル公園」へ行きます!