2日目です。

この日のメイン目的地は、「サグラダファミリア」です。

まずはホテルにあるレストランで朝食。
入店して部屋番号を伝えようと挨拶すると、「おはようございます」と日本語で返答が。
おや、とよく見るとなんと受付の方が日本人の方でした!
(ホテルの案内では、日本語対応は×だったのですごく驚いた)

朝食のレストランは朝早めということもあってか客もまばらで、適当に空いている席に着席。
よくあるビュッフェ形式ではありますが、朝食のメニューにはスペインらしいメニューがそろっておりました。

ホテルの朝食、朝からハムを食べまくる奴。

ということで、朝から生ハムやらチーズやらを齧っています。
この黒いチーズは、Queso Manchegoかな?
このチーズはあちこちのお店でもよく見かけますが、羊の生乳で作られたチーズとのこと。
非常に食べやすい風味で、パンにはさんで食べても美味しいです。

ドリンクのところに、Cavaのボトルがボンと刺さっているのも素敵。
この日はまだ未開封。
お願いしたら開けてくれるそうですが、これから観光に行こうとしている身としては、朝からCavaはいかんでしょってことでやめておきます(笑

部屋に戻って出発の準備してるときにふとTVをつけてみたら、ドラえもんやってました。
もちろんスペイン語です。
スペイン語版声優さんの声質が日本版とよく似ていて驚きました。
(特に、のび太の声がなかなか)

朝放送されていたスペイン語版ドラえもん

移動は地下鉄で

バルセロナは地下鉄が行き届いてて、行きたいところへは大体地下鉄で行ける感じです。
サグラダファミリアへは、最寄り駅「diagonal(ディアゴナル)」駅から、「Sagrada Familia(ズバリな駅名)」まで2駅です。

まずは券売機でチケットを購入。
2人で利用しますが、ここは迷わずT-10チケットを購入します。

このチケットは、10回まで乗車できる回数券ですが、1枚のチケットを複数名でシェアしてもよい点、行きたいところへは大体このチケットの範囲(Zone1エリア)でカバーできる点、非常に安い点(10.20€)など、至れり尽くせり。
また、券売機ではクレジットカードも使えるので、キャッシュレスで購入できます。

乗り方も簡単で、改札に入れたチケットも手元にすぐ戻ってくるので、後続にチケットを手渡ししながら入場でき、シェアも簡単。
特に迷うこともなくスムーズに電車に乗ることができました。
ただ、地下鉄はスリがめっちゃいると評判(?)だったため、ゆっくり落ち着いて乗ることが出来たかというと・・・まぁ慣れない内は(笑

サグラダファミリア駅からサグラダファミリアへ

ディアゴナルからは2駅なので、あっという間に着きました。

駅を出て、階段を登って突然サグラダファミリアが登場するので最初からクライマックス状態。
しかし、入場口となる「生誕のファサード」は真反対。
目の前に現れたのは、近年になって一気に建築された側の部分ということになります。
しかし、いきなり目の前に本物が現れたもので、テンションあがりまくりです(笑
ぐるりと回って正面へ向かいます。

今回は、現地ツアーをお願いしていて、正面ゲート集合だったので、まずはそちらに向かったのですが、とんでもない人、人、人!
入場チケットもなかなか取れないとかなんとかで入場するのも苦労するっていうのも納得です。


少し時間があったので周辺の人通りを見物していると、SMGを担いだ女性警備隊員がいたり人の流れに合わせて位置をころころ移動する商魂たくましい物売り、インスタ映えを狙う各国の人々など、流石世界遺産といった感じです。
負けじと僕も外観をshot。

現地ツアーのガイドさんと合流

ゲートの前で待っていると、ツアーのプレートを持ったお姉さんがきてくれました。
スペインの方でしたが、日本語がめっちゃ堪能(というか、関西弁っぽい・・・?)の方でした。

ツアー参加者の方は、我々以外にも数組ほどおられまして、全員集合したタイミングでツアー開始。
とはいえ、入場チケットの時間までは若干余裕があったため、まずは入場前にサグラダファミリアの周辺について簡単に解説。

サグラダファミリアの周辺には公園とアパートが立ち並ぶ観光地となっています。
マンション自体は、バルセロナでよく見かける古風な建築と、最近になって建てられた近代的な建築とが入り混じっております。
日々成長してゆく建築現場を目の当たりにできそうで住むといいことありそうだなぁ(?)などと思っておりましたが、残念ながら、完成したら周辺のマンションの類は全て取り壊されてしまうとのこと。

周辺の公園もまたスリなどの窃盗犯罪が多発しており、ガイドさんも何度もやられたとのことで、その手口なども色々教えていただきました。

フォトスポットなどで写真撮影をしつつ(記念写真を撮ってもらったりしつつ)してる間に入場時間となりまして、正面ゲートの行列へ並ぶことに。

チケットには入場時間まで細かく指定されている関係で、むやみやたらに待つようなことにはなりませんでしたが、それでも少しばかり並びます。
それもそのはず、入場した先では空港並みに厳しいセキュリティチェックが行われていました。
入場するときの手荷物制限もあるため、荷物は極力少なくしていくべきです。

僕は開くPCバッグにカメラのみの空港利用時とほぼ同じ手荷物だったので、難なくスルー。
他のお客さんも特にトラブルなく入場できたため、ツアーはスムーズに進みます。
途中で音声ガイド端末も受け取りましたが、こちらは英語解説。
今回はガイドさんが日本語解説してくれましたので、特に使うことはありませんでした。

入場後は、的確な写真スポットを巡りつつ、サグラダファミリアに配置された彫像の意味や成り立ち、建築作業に参加している彫刻家の外尾悦郎氏が手がけた作品の解説など、要所要所を押さえながらゆっくり聖堂内に向かってゆきます。

聖堂の中は、非常に厳かな雰囲気ですが、その中でもガイドさんイチオシは聖堂内に配置されたステンドグラス。
まるでオーロラのように美しいステンドグラスは、方角に応じて配色が違っており、午前中は透き通ったブルーで聖堂内を彩っていますが、午後をすぎて来ると、だんだん暖かなオレンジ色へと時間経過により聖堂の雰囲気が移り変わってゆくというもの。
確かに、午前中に入った時と午後に入った時とは雰囲気が全く違います。
その時間にしか見ることのできない、素晴らしい造りだと言えます。

サグラダファミリア内部、後方から祭壇に向かってパノラマ撮影
サグラダファミリア内部、後方から祭壇に向かってパノラマ撮影
午前中のサグラダファミリア内部、オーロラのな美しさ

聖堂内部はミサなどの儀式は通常通り行われてますが、まだまだあちこちは工事中で、囲いが残っている場所も。
それでも歴史ある大聖堂だけあり、その大きさと造形の美しさには息を呑みます。
そこに存在するあらゆるものが日本では味わえないものであり、最初からクライマックスとはまさに・・・といった感じでした(笑

一通り聖堂内をぐるっと回ったあとは、お待ちかね、尖塔の先端を見学です。
サグラダファミリアには大きな塔が目を引く壮大な造りが特徴ですが、その内部にはエレベータが設置されており、塔の先端にいくことができます。
(エレベータを利用するためには、エレベータ利用チケットが必要です)
https://sagradafamilia.org/en/tickets-individuals
SAGRADA FAMÍLIA WITH TOWERSがそれです。
(今回は、タワーに登るまでがツアーに組まれていたため、私自身はチケットは購入していません)

エレベータは2基稼働しており、生誕のファサードと受難のファサードに分かれて設置されています。
生誕のファサードと受難のファサードではエレベータの長さが違い、生誕のファサードは50mの高さまで、受難のファサードは65mまで移動します。
また、登った先の建築模様は受難のファサードの方が建築時期が近いためピカピカです。

ガウディ自身が設計し、構築した塔に登りたい人は生誕のファサードから上がるチケットを買いましょう。
塔の間を渡す渡し通路があるらしいのですが、私が行った時は片方のエレベータが稼働してなかった関係か閉鎖されていました。

チケットの販売状況は上のURLから確認できます!

塔の上からの風景は絶景!

高さ65mの塔の先端からバルセロナ市街を見下ろす形になります。
ぐるっと見渡す光景は非常に美しい!
そして、ゲートから見上げていた季節のフルーツを模したオブジェクトも間近で見ることができます。

このフルーツの彫刻も日本人彫刻家、外尾悦郎さんの作品。
ガウディが生前残していた曖昧な指示を見事形にして仕上げた素晴らしい彫刻ですが、間近に見るとそのディティールの美しさに圧倒されます。

最近作られた白く美しい十字架のオブジェクトも間近に!
この彫刻、素材の石自体の特性で、ずっと白いままなんだとか。
その他、建築のディティールを間近に見ることができ、サグラダファミリアに行くなら絶対に塔の上に登るコースをおすすめしたいです!

そして、この登頂ツアーの目玉はこの階段!
黄金比のごとき螺旋階段が地上まで延々続きます。
この螺旋階段の内側についている太い石作りの部分はなんと手すり!
ガウディはめっちゃ手がデカかったのでしょうか?(笑
螺旋階段はそれなりに急ですが、この太い手すりを持ちながら降りるにはすごく心もとないです(笑

前を歩いてた外国の人と「めっちゃ怖い!」「僕も、落ちそうだ!」みたいな笑い話をしながら降りるというプチイベントもあり、でも所々空いている窓から外の風景の移り変わりをみながらゆっくり降りて、無事地上に戻ることができました。

塔の中をひたすら降りる螺旋階段。狭い上に最下層まで吹き抜けてます。覗き込むとまるで黄金比のような見た目!

地上に降りて、ガイドさんのお出迎えをもって、今回のツアーは終了、あとは自由時間ということで、フリーで大聖堂をじっくり見学できます。

朝には青いステンドグラスから差し込む光で涼しげだった大聖堂ですが、すべてのツアーが終了する頃にはすっかり西日のオレンジ色になっておりました。

ひとしきり移り変わる風景を楽しんだあとは、併設されている展示コーナーへ。
サグラダファミリアは、地下にはガウディ本人のお墓(いろいろあって現在立ち入り不可)があるほか、建築資料がまとめられたミュージアムも併設されており、ツアー以外の見所もたくさんあります。

ガウディの建築思想がわかるものや、現在の建築構造の計算に使われた模型、現在のデザインの前に考案されていたデザインなど、様々な資料を見ることができ、サグラダファミリアの歴史を知ることができます。
工房も設置されており、見学することも可能ということで、じっくり見ていると時間がいくらあっても足りません・・・!

最後にミュージアムショップへ行き、お土産を吟味。
キーホルダー大好きなので、せっかくなのでサグラダファミリア風キーホルダーを購入しました(笑

終了後はカタルーニャ広場へ

朝一番でサグラダ・ファミリアに入ってましたが、気がついたら16時をすぎていました。

さて、どうしよう?と考えましたが、お腹も空いてきたので食事をということで、スペインといえばパエリャ!を食べようということになり、移動することに。

スペインといえばパエリャ!なんですが、レストランで提供されるパエリャは専用の鍋で提供されるため、非常に量が多く、さらに油もこってりしておりレストランで2人で食べるものではないとのこと。

しかし、カタルーニャ広場の近くに気軽に一人からでもパエリャを食べられる場所があるということで、そこに向かいます。

カタルーニャ広場へは、地下鉄のCatalunya駅が最寄りです。

カタルーニャ広場周辺は大手デパートやショッピングセンターなどの商業施設が集まる、街の中心的な役割となっておりますが、そこにあるバルセロナ唯一のデパート「El Corte Inglés(エル・コルテ・イングレス)」。

デパートの上層階にはキレイ目のフードコートがあるのですが、そこではちゃんとしたパエリアが少量(1人前)から注文できるとのこと。

https://www.elcorteingles.es/centroscomerciales/en/eci/centros/centro-comercial-placa-de-catalunya

見た目は本当に百貨店、中も普通に百貨店です。
地下にはスーパーや小さめのフードカウンターを兼ねたお店、お土産にも使えるお菓子屋さんやワインセラーなどなど、様々あります。

上階のフードコートは、エレベータかエスカレータで。
フードコートは、入り口にジャンルごとのお店が調理カウンタを構えており、希望のお店で商品をピックアップし、最後にレジでまとめてお支払いする仕組み。
この辺のシステムはIKEAと同じ、なおお酒もピックアップして飲めます。

サラダ、オードブル、スイーツなど、そしておめあてのパエリャ!ももちろんあります。

さて、ここへはパエリャを食べにきたと書きましたが、僕自身「スペインではパエリャよりファデウァを食べたい!」とも思ってまして、もしメニューがあるならそちらを選ぼうと考えておりました。

ファデウァとは、お米の代わりに短いパスタで作られたパエリャで、スパゲティが好きな僕としてはどうしても食べてみたいなーと思ってまして。

で、お店を覗いてみたら、ありましたファデウァ!
迷わずに即注文。
その場でお皿に盛ってもらえますが、1人前〜と言いつつすごい量がどんどこ盛られていきます。
これは2人前以上はある・・・!

さて、ファデウァ以外にもサラダやスイーツ類を注文して、席へ。
1品あたりが量多くて2人でわけわけ。

ファデウァは噂通り、非常に油こってりですが、魚介のお出汁がしっかり効いてて非常に美味!
そしてスイーツは日本のそれと比較して脳天にくる甘さです。
甘党にはたまらない一品・・・といえば聞こえがいいですが、このサイズでこの甘さはちょっとヤバさしか感じない・・・(砂糖を食べてるとしか思えないくらいに甘い)
疲れた体を癒すにはうってつけかも・・・

周囲を見回してみると、現地や海外観光客に紛れて日本人観光客の方もちらほら。
家族連れの方も多く、デパートのフードコート然とした光景がとてもよかったです!
ファデウァ以外にもいろいろな種類のパエリャがあり、いつかコンプリートしてやりたいなぁと思います。

食後はEl Corte Inglésを少しだけ散策。
ここでお土産を買う観光客も多いとのことで、先にどのようなお土産を買うかを下調べしておきました。
また、後日お買い物にくる予定です。

ところで、このEl Corte Inglésにはいわゆるデパ地下もあります。
一般的なお土産を買う場合はこの地下でお買い物をすることになるかと思いますが、ここには大きなスーパーマーケットも併設されておりまして。

旅行先にある地元のスーパーを巡るのが大好きな僕たちとしては大変興味深いお店です。

規模感としては、イオンの食品売り場とほぼ同等ですが、やはり地域の人がどのようなものを食べて生活しているのかは大変興味があります。

写真は流石にお店の中だったのであんまり取れませんでしたが、果物や一般的な野菜などの他、その場で絞ってくれるオレンジジュースマシンやワインの試飲マシン(無料だ!)などなど、日本では見られないコーナーもあり、見てるだけでも楽しい!

もちろん、品揃えも豊富で、オリーブオイルやワインなどがお安く販売されています。
これらをお土産に購入する場合はこれらのようなスーパーを活用するのがおすすめです!!

なお、生ハムの原木も普通にスーパーでワゴンで売ってました。
1本、セール品含め€70前後からで売ってます!
やっすい!スペインに住みたい!!!!!

とまぁ、百貨店を一通りチェックところで本日は終了!
初日から色々満タンな感じの一日でした。

3日目は、ちょっと遠出してジローナへ向かいますーー。

というわけで、続く!