平成の時代に牛丼屋のカレーを食べ比べてみたのですが(その時の記事)、あれから月日がたち、令和になったあたりからどうやら各チェーン毎にカレーをリニューアルしていると知りまして、知識をアップデートする意味合いも込めて食べ歩いてみました。
前回と同じように書いてゆきたいと思いますが、完全に私見となりますので1つのご参考としていただければ幸いです。
写真については、新・旧で掲載しております。
キャプションをご確認くださいませ。
タイトルで「カレー好きが選ぶ」とか書いてあるけど相変わらず選びきれてないってのはご愛嬌
牛丼チェーン店について
今回行ってきたお店は、カレーのリニューアルが確認できた以下の3店舗です。
- 吉野家
- 松屋
- すき家
なか卯については以前の記事を参考にしていただければと思います。
1店舗目:吉野家
以前のカレーは黒カレーで、どっしりめのライスとルゥで食べ応えもしっかりめなのが印象的でした。
新しくなったカレーは、一言で言えば「より一般的なカレー」です。
香ばしいカレーの風味とコクのあるルゥは以前のものと同様にどっしりとした印象を持ちますが、見た目に反して喉の通りがよく、非常に食べやすいカレーとなっています。
風味も安定しており、いつでも食べられるカレーということで、もっとも標準的なお味に仕上がっているかと思います。
具材などは溶け込んでいるのか、固形物は見当たらないため、牛カレーとして注文することをお勧めします。
肉だく牛カレーがお値段と満足度のバランスがよさそうですね・・・それ以外のメニューもお値段は相変わらずお求め安いところに落ち着いているので、迷ったら吉野家に行くのも悪くないかと思います!
お手軽さ | ★★★★★ |
ルーの(色の)濃さ | ★★★★☆ |
お値段 | ★★★★★ |
2店舗目:松屋
松屋は一時期カレーが終売するというリリースを出し、僕を含めたカレー好きを大変焦らせてきましたが、その後すぐに「創業カレー」を展開するというリリースを出すことで牛丼カレー業界に対する挑戦状を叩きつけてきたことで有名ですね?
大胆に切り替えてきた「創業カレー」とは。
私は残念ながら松屋の昔のカレーを知らないため、あくまでリニューアルしたカレーという視点で感想を書かせてもらおうと思います。
以前のカレーは、牛丼カレーの中でも飛び抜けて特異だった濃い味、スパイス強めという特徴を持っていました。
牛丼カレーの中ではかなり気に入っていただけに、この発表を受けた時はかなりのショックをうけたのですが、さてはて新しいカレーは如何様なものか。
カレー牛で注文しましたが、提供される形式は以前と変わらずですね。
気になるお味の方ですが、以前のような味の濃さはかなり大人しくなった印象はありますが、それでも「スパイス感」はほぼそのままで、あと引く辛さは健在です。
また、ビーフカレーと銘打ってあるだけあり、一見具は見当たりませんが、スプーンで持ち上げてみるとほろほろに解けたビーフを確認することができ、その旨味がぎゅっとつまったカレーに仕上がっています。
がっつり食べたい人は松屋で決まりです!
創業カレーをベースにした限定メニューが出てきたら、真っ先に食べに行きたいですね!
肉の旨味 | ★★★★★ |
スパイス度 | ★★★★★ |
お値段 | ★★★★☆ |
松屋のカレーはレトルトでも販売されています。
牛丼の具と合わせて牛カレーも再現できる・・・かもです!
3店舗目:すき家
牛丼チェーン店の中では、一線を画す「家庭のカレー」スタイルで提供していたすき家ですが、この度のリニューアルで装い新たに「横濱欧風カレー」として提供を開始しております。
以前のような明るめなさっぱりルゥではなくなり、ゴロゴロ野菜なども入ってないため、外見は他のチェーンと大きく変わらない見た目になりました。
気になるお味について、スパイス感の方は最初は大したことないですが、後からピリッとくるタイプで、ややあと引く辛さとなっていますが、辛いのに慣れている人は何も感じないレベル、苦手な人でも全然食べられる辛さです。
別料金(20円〜100円で5段階)で辛さを調整できるようです。
カレーとしては、他チェーンと比較すると拘りを感じさせる、コクと風味、香りのバランスの良い、上品なお味に仕上がっていますが、トッピングなしだとやや物足りない印象があります。
がつんと食べたい人はやはり牛カレーとして注文するのがよいかと思います。
カレーのトッピングが豊富なのは以前と変わらないため、色々組み合わせてみるのも面白いのではないでしょうか。
個人的には、以前のさっぱり目のカレーもたまに再販して欲しいなぁと思いますが・・・(笑
トッピング数 | ★★★★★ |
上品度 | ★★★★★ |
お値段 | ★★★★☆ |
リニューアル後カレーの総評
各社総じてカレーの品質を寄せてきているため、一見すると品質の平均化が進んだように思えますが、それぞれカレーに特徴を持たせ、違いがわかる人たちへ静かなアプローチを仕掛けてきているなと偏見ながら感じております。
しかしながら、ここまで大きな違いが現れなくなってくると、実際チェーン店が横並びになっている場合は真剣に悩んでしまうかもしれません。
食べやすさ重視で行くなら吉野家、がっつり食べた感を得たいなら松家、豊富なトッピングでカレーを楽しみたいならすき屋、上品なビーフカレーと洒落込みたい場合はなか卯(今回は紹介しておりませんが・・・)といった感じで、3店舗並んでいるようなら使い分けるのがよいかなと思います。
(そんなシーンがあるかどうかは置いといて)
というわけで、みなさまよい(牛丼屋の)カレーライフを!