WordCamp Tokyo 2018に参加してきました

2018年9月14日〜15日、東京は新宿にてWordCamp Tokyo 2018が開催され、私もこれに参加してまいりました。
今年は今までとは若干開催パターンが異なり、平日の14日(金)にコントリビューターデイ、15日(土)におなじみセッションデーが開催されるという感じでして、私は金曜日は普通に仕事だったため、仕事終わりに家に帰らずに東京に直行する形での参加となりました。
(なので、コントリビュータデイは不参加で、セッションデーへ前乗りする形となりました)
l関東方面へのWordCampは都合6回目くらい、ベルサール新宿でのCampも3回目の参加です。
今回のWordCampは例年にまして非常に大人数の参加者数となりまして、開会直後に会場入りしたにもか関わらず、受付が進められないほどの大混雑となっていました(廊下のすみまで伸びてましたね・・・!)
なお、今回はCamp大阪に引き続きマイクロスポンサーにて参加いたしましたが、まず最初にTシャツを受け取る段階でちょっとうまくいかなかったりと若干入場には手間取りましたが、セッション開始前には無事入場できました!
即着替えて、開会式会場へ。
今年は関西からの参加者が特に多い印象でしたが、会場入ってすぐにGOUTENさんXSERVER社の堀江さんと、セッションの部屋に入ってすぐにyori3さんと、その後受付横にてヨチゴリーさんとばったり、その後も大阪から参加されているみなさんと合流しまして、今回の関西勢の多さを実感することとなりました(笑

参加セッションの中心はやはり今話題のGutenberg

今回のセッションは今までの東京と比較しても結構セッション数が多めで結構迷ったのですが、やはり注目すべきは近日中に公開されるWordPress5.0より実装される新エディタ「Gutenberg」関係のセッションです(その数なんと4セッションも!)。
今回参加してきたセッションは以下の通り。

  1. WordPress 利用者のためのオープンソースライセンス基礎と実務
  2. より便利に、効率よく ! WordPress 次期エディター「Gutenberg」の基本的な操作を知って、今日から使い始めよう
  3. 【同時通訳あり】Gutenberg デザインの重要性: オープンソースのつくりかた (Gutenberg design matters: creating open source)
  4. Gutenberg 解体新書
  5. サーバー各社が勢揃い!ホスティングの立場からの WordPress への貢献と協力

なお、2コマ目の時間は各スポンサーブースを回ったり、スタンプラリー企画に参加してみたり、朝の眠い頭を飛ばすためにわぷーカフェでコーヒーをいただいたりなど。
14時からはWordBench Kobe #97に東京からオンライン参加してみたり、今までとは違ったチャレンジをしてみました!
(そういえば、今回のWordCamp Tokyoのテーマは「Challenge!」でしたね!ある意味、このテーマは私も達成できたのかも・・・?)
ただ、電波の状態があまりよくなかったため、入退室が頻繁に発生してしまいまして、若干中途半端な感じになってしまい、申し訳なさがあります。
(会場の人数も多かったので、この辺りは仕方がないのかもですが・・・なんかすみません)
上記の通り、今回はGutenberg関係のセッションを重点的に押さえておこうと思いまして、参加セッションのうち3セッションはGutenberg関係のセッションとなりました。
ただ、それぞれのセッションにつきましてもアプローチの仕方が様々でして、非常に興味深い内容でとても興味深い内容ばかりでした。
(記憶頼りとなりますが)参加したセッションの内容を簡単に記していこうと思います。

WordPress 利用者のためのオープンソースライセンス基礎と実務

現在のWordPressを含めた、OSSに関するライセンス(MIT,Apache,GPL,CC…などなど)についての基礎知識と、WordPressのGPLライセンスに関する考え方について。
今回、いろいろ思うところありましてライセンス関連については重点的に知識を拾っていきたいと考えていたところでしたので、真っ先に参加させていただきました。
OSSに纏わる各種ライセンスの違いや、WordPressやそのThemeに適用されるGPLの適用範囲、考え方などについて簡単ながらわかりやすい説明がなされました。
また、そのライセンス形態を生かしたまま、どのようなところがお仕事にできるのかといったお話もでてまいりまして、「決して仕事を縛るようなライセンスではありませんよ」という内容の再認識ができる内容でもありました。
そこまで敏感になる必要もないのですが、とはいえいろいろ気をつけるべき点もありで、非常に参考になったと思います。

より便利に、効率よく ! WordPress 次期エディター「Gutenberg」の基本的な操作を知って、今日から使い始めよう

WordBench Kobeでも度々お世話になっております、WordPressテーマ「Nishiki」を制作された今村さんによる、Gutenbergの使い方セッションです。
15分という短い時間のなかで、明日からすぐに使い始められる、基礎の基礎を動画を交えた説明をしていただきました。
よく使う見出しブロックや、既存の投稿をブロックに変換する方法といったところから、
Gutenbergという新エディタの性質上、直接HTMLを変更する機能を使用する時はGutenberg用のタグを変更しないなどの細心の注意を図ることといった、必ず押さえておきたい基礎について学べるセッションでした。
なお、このセッションではなぜかセッション参加者席の横一列に関西のメンバーが勢ぞろいするという謎のシチュエーションが発生したのですが、あれはなんだったのでしょう?(笑

Gutenberg デザインの重要性: オープンソースのつくりかた

海外から来日されましたTammie ListerさんによるGutenbergができるまでについてのプロセスについてお話してくださいました。
英語セッションですが、ここ数年、関西・東京では同時翻訳を導入しており、英語が苦手の方(僕)でも不自由なくお話を聞くことができました。
OSSであり、多くの人が開発に関わり、利用者もまた無数にいるという性質上、たくさんISSUEがあがり続けるわけで、それに対してどのように問題解決へのアプローチをしかけていくか、
今あるGutenbergになるまでの意思決定プロセスについて、そしてOSSのデザイン決定フローのありかたについてお話を聞くことができました。
私自身、ぶっちゃけるとUI・UXに関する部分は深いところまで関わることがあまりない門外漢的な立場なため、若干頭に入りにくい内容だったかもなのですが、それでもGutenbergがどのようにしてあの形にまとまっていったのか、その背景の片鱗を垣間見ることができ、興味深い内容のセッションでした。
WordPress.tvに公開されたらまたチェックしてみたいと思います。

Gutenberg 解体新書

Gutenbergの話題が続きます。
更に2歩ほど踏み込んだ内容で、Gutenbergの技術的背景について、新しく開発に利用されているReact・Babel・Webpackの紹介とそれぞれの役割、実装についての技術的解説のセッションでした。
ブロックの仕組みについてと、その実装の基本的な部分ではありますが、独自でブロックを自作する場合に最低限押さえておくべきキーワードについてもいくつか解説が行われました。
40分という時間ではやはり詳細まで解説というわけにはいかないため、全てがわかるということはさすがにないですが、それでも今回出てきたキーワードを知っておけば、
次回どこかで話題になったときに情報を拾いやすくなることは間違いなさそうです。
こちらのセッションも、WordPress.tvで公開されたら再チェックしたいと思います!

サーバー各社が勢揃い!ホスティングの立場からの WordPress への貢献と協力

XServer社さん、さくらインターネット社さん、GMOペパボ社さん、デジタルキューブ社さんの各担当者が一堂に会し、WordPressの発展に向けた企業の垣根を超えた取り組みについて、また、サーバ会社の中の人という視点から今WordPressを取り巻く話題や問題についてを語り合うという内容のコラボレーションセッションでした。
WordPressに関わるサーバ会社さんは基本的に会社を超えたフレンドリーさを持っているなぁと以前から思っていたのですが、
お互いがお互いをリスペクトしあうその姿勢からも、やはりその認識は間違いではなさそうだなぁと感じています。
今、WordPressでは各レンタルサーバの実際の環境上で実施されるHosts Testが行われるようになっており、特定サーバ環境でのみ起こる不具合などを事前に察知できるような仕組みになっているとのことです。
まだまだ対応してくださるレンタルサーバさんは少ないらしいのですが、これからどんどん増えていく様子?なので、今後の動向にも注目しておきたいところです!

参加できなかったセッションはWordPress.tvで!

いずれのセッションも、特別な事情がない限り後にWordPress.tvにて動画で公開されます。
今回参加できなかったセッションについてはこちらでチェックしていきたいとおもいます!

懇親会はお洒落なクラブイベント!

セッションデイが終わったあとはお楽しみ懇親会!
今年はちょっぴり(?)趣向を変えて、ちょっと場所は離れますが渋谷にあるダンスクラブ「CLUB TK SHIBUYA」にてDJセッション!
もちろん、DJもWordPressユーザさん!
皆さんご存知あの人のDJプレイによって、ダンスフロアもとても湧き上がっておりました!
ダンスフロアだけではなく、落ち着いてお話しできるテーブルエリアも多くあり、ダンスフロアに降りて踊るだけではなく、のんびり音楽を楽しむもよし、お話に花を咲かせるもよしと絶妙なバランスがとられていて素晴らしいイベントになったと思います!
(・・・そしてこの場でなんかいろいろ来年のことも話題に出ていたようなのですが・・・、果たしてどうなるのでしょうか(笑))

まとめ

今年のWordCamp Tokyoにつきましては、例年とはまた違った刺激があり、個人的には非常に楽しめました。
運営スタッフの皆さんによる意欲的な取り組み、何か新しいことに挑戦してみようという気概を確かに感じることができたと思います。
特に懇親会については、懇親会自体をクラブで行うというのは以前にもWordCamp Kansaiで行われたのですが、その時とはまた全く違ったアプローチが為されてて、あくまで「パーティ」という方向性に強くシフトしたんだなぁと感じています。
(食事なし、ドリンクが2杯目以降自費という点、クラブイベント形式のアフターパーティ開催要素として非常によい判断だったと思います。
DJを参加者から公募するという点も、知ってる人のDJで踊り倒せるというコミュニティイベントとしては最高の盛り上がりを見せていたと思います。)
日本のコミュニティは今週23日(土曜日)に「WordBench」のサービス終了することへ伴い、これからはmeetupに移行、あるいは違う形態へ派生してゆく大きな転換点を迎えることになります。
WordPressの巨大コミュニティが形成され、色々ありながらも成長を続けて10年。
この盛り上がりを維持したまま、あらたなコミュニティの形を作り上げ、より日本のWebを、世界のWebを、WordPressコミュニティを盛り上げていくための活動をしていければなぁと改めて思うこととなりました。
最後になりましたが、WordCamp Tokyo 2018実行委員会の皆さま、そして参加されました皆様、本当にお疲れ様でした!
とても楽しく有意義な時間が過ごせましたことを感謝いたします!

WordPressのイベントはまだまだ続く!

国内の大きなWordPressイベントはこれにて全スケジュールが・・・まだ終わっていません!
そう、上記にも書きました通りWordBenchのサービスは10周年を迎える9月23日をもって終了します。
そして、その日は第100回 WordBench Kobeが開催されます!
場所は三ノ宮、みんな大好きHUBを貸し切ったパーティ形式のWordBenchとなるようです!
LT枠にもすでにたくさんの人が申込されており、京阪神のWordBench参加者はもちろん、遠方からもあのすごいお方が、そして過去のWordBenchKobeオーガナイザも参加予定とあって、もはやただのWordBenchでは終わらない!?
今から何かとんでもないことが起こるのではないかと思うとムネアツがとまりません。
WordBench10周年の日を、神戸の地で皆で楽しくお祝いしませんか!?
まだ申し込みされていない、興味を持たれました皆様、まだまだお申し込みできます!!

特設サイト
100th Anniversary WordBench Kobe – ~ Thanks for every ~

参加申し込み(connpass)
第100回 WordBench神戸(9月23日)

もちろん、私も参加予定です!
興味がある方はぜひお申し込みを!!