今からちょうど7年ほど前、東京品川で友人とステーキハウスで飯を食べながら「iPhone5sの調子が悪くて、電源が入ったり入らなかったり、変な線が浮いたりしててどうもおかしい」という話をしたその直後、いよいよ電源が全く入らなくなってから慌ててAppleStoreから購入したのがiPhone7。

iPhone7で私の手元に訪れた指紋認証機能「TouchID」、カードと紐づけてID支払いができるApplePay、この2つの機能のシナジーは僕の財布事情を一変させたといっても過言ではないほどの革命でした。

現金をほとんど使わなくなり、ほぼ全ての支払いはVISAに回るようになり、銀行でお金を下ろす回数は年で数えるほどもなくなり、財布を忘れたまま遠方に出かけても不自由なく過ごすことができるようになったのは、まさにiPhone7のおかげといって差し支えないと思います。

そのiPhone7は、私の手の中で7年間変わらぬ活躍を続けていましたが、それも今年の夏までとなることが決定してしまいました。

iOSのメジャーアップデート対象から外されたのです。

これはiPhone7にとってはまさに死の宣告に他ならない。

この知らせを聞いたとき、私は「ついにこの時がきたか」と息を呑みました。

あまりにも便利すぎたTouchIDとApplePayの組み合わせ、これが私の手元にない世界のことを、私は想像することができなかったのです。

新しいiPhoneが発表され、TouchID非搭載という情報を目にするたび

「iPhoneを買い換えるのは、TouchIDが復活したときだ、それまでは我慢するぞーー」

と次回作に期待をよせる日々・・・。

「新しいiPhoneではTouchIDは復活する」

毎度囁かれる出典の怪しいiPhone新作情報に心をかき乱されながら迎えた2022年9月・・・

TouchIDはなかった

TouchID復活は発表されませんでした。

朝、眠い目を擦りながら必死にGIZMODEの記事に目を通しますが、TouchIDはなしという言葉が現れるたび「ああ・・・」という絶望感に苛まれることとなります。

そして、がっくりと肩を落としながら静かに・・・ 9月9日、iPhone14 Pro 512GBを予約しました。

やはり、iOSのアップデートがこなくなるのは困るし、世間においていかれるのもなんだかもったいない、そもそもこのiPhone7は7年も使ってて、バッテリーもへたり過ぎだしスペック的に厳しい面も出てきているし、と改めて考え直し、今買わねばまた来年か!冗談じゃない!と今までのしがらみを捨て、iPhoneを新しくすることに決めました。

前置きがなげーわ。

iPhone7からiPhone14 PROへ

iPhoneはすっかりファブレット路線を邁進しており、正直手に余る大きさだというのはご存じの通り。

そういうこともあって、あればiPhone7のサイズで行きたいと思っていましたが、最小サイズは残念ながら6.1inchからということになりました。

まぁ、私は手がでかいのでサイズのことは一旦忘れることにします。

大は小を兼ねる。

iPhone14を買うに当たっては、モデルはCPUやカメラなどがアップグレードされているPro一択。

14無印は、実質的に13sみたいな微調整レベルのイメージがあり、それなら中古で13を買った方がはるかにお得なんじゃないかなと。

結構写真を撮ったり、色々遊びたいのでストレージは512GBと比較的バランス型の構成。

現在のiPhone7は128GBで、残容量10GBも残っていなかったことを考えると、また7年使うと考えたら512GBはまぁ妥当だろうというイメージです。

予約はヨドバシで、予約開始から2時間経った頃にネットから申し込みました。

MVNO回線を使ってるので、SIMフリーモデルとなります。

発売日翌日に着弾

発売日翌日には「1ヶ月待ち」とかいうキーワードが飛び交うほどに人気だったiPhone14ですが、想定通り翌日に到着しました。
素晴らしい。

写真もろくに残さずにそそくさと開封。

充電アダプタが同梱されていないため、パッケージは今までのものより小型になりましたが、中の詰め方は相変わらずのApple製品といった感じで安心感がありました。

箱内にデンと鎮座しているiPhoneを手に取り、早速Macに接続、セットアップ工程は全てすっとばして事前にとっていたiPhone7からの復元を実行。

100GBの転送が終わったら、あとはSIMを差し替えればすぐに使えるようになりました。

このあたり、以前からまったく移行手順が変わらないっていうのもちょっといい話。

iPhone7から14となると、ホームボタンに該当するものが存在しないため、新しい操作感に慣れる必要がありましたが、これも初日数分使えば大体理解することができました。

背面タップとか便利な機能も増えていて、より利便性が高まったという印象です。

ファーストインプレッション

カメラの出っ張りがでかすぎる、4mmくらい機体から飛び出してねーかこれ。
てくらい飛び出しがあります。

公式サイトや発表見ていたのでそんな気はしてましたが、やはりこれはでかい。

机に面向けて平べったく安置できないのは個人的には嫌だったので、とにかくiPhoneケースの導入は急務となりました。

また、カメラが飛び出してる反面、機体そのものはそれなりに薄めの作り。

少なくとも私の手に安定的に収めるにはもう少し厚みが欲しいということもあり、レンズがケースの厚みにおさまり、機体裏のでっぱりが少ないタイプのものを選ぼうということに。

あと、ワンポイントあって可愛いやつ。

で、私のニーズを全て一致したものがあったので、これにしました。

B016OR5FCK

アイフォン iPhone 14 Pro 耐衝撃 ケース 丈夫 頑丈 ケース 手に馴染み持ちやすい ストラップホール付き ネコ グレー

2310円

2022年09月25日現在

パーフェクトです!

なお、保護フィルムなどはなしです。

僕には無敵のAppleCare+があるので、それに足してさらに保護フィルムなんて、意味があるとは思えないため・・・

iPhone7は、最初保護フィルムをつけて使っていたのですが、だんだん表面のコートが禿げてきて滑りが悪くなるのと、画面のわずかな段差が気になる、わずかな光の屈折が画質を悪化させるなど色々弊害があり、最終的にはフィルムは外して使っていました。

いや、フィルムなしだとほんと快適の極みです。
傷が入ったり、割れたりしたら数千円で交換してもらえますし、AppleCareに入ってるなら、保護フィルムは不要です。

FaceIDが思ったよりいい感じ

TouchIDの便利さは折り紙付きでしたので、これ依存からの脱却は大きな課題でしたが、FaceIDが優秀だったため、まぁほぼ杞憂でした。

電源を入れて、画面をちらっと見るだけでロックが解除されるため、ID支払いも特に不便は感じていません。

もちろん、TouchIDとFaceIDどちらも使えるとなったら、間違いなくTouchID使っていたのでしょうけど、まぁ、とりあえずは問題ないかと思います。

ただ、ApplePayへカード情報を引き継ぐ際は1点注意が必要で、カード情報は新しいiPhoneでも表示されますが、残念ながらそのままだと全く使用できませんでした。

FaceIDで認証しようとしますが、パスワードが必要と表示されるけど、パスワード入力フォームは表示されないという不具合が発生します。

おそらくTouchIDからFaceIDに移行する際の不具合かと思われ、一度カード情報を削除してもう一度登録する必要があるようでした。

下記のフォーラムに答えがありました。

https://discussions.apple.com/thread/8366204

その他のアプリについては、TouchIDを設定していたものは起動時にFaceIDで認証するかと確認されるので、都度OKを選択していけば問題なし。

パスワードを覚えない運用をしている僕でも問題なく移行することができました。

iPhoneを新しくするたび、カメラ性能の進化に驚く

3G→4s→5s→7→14PROという変遷を辿ってきたわけですが、毎回「すげーー!」という感想しか出てこないカメラ性能についても、今回はその感動具合は一味も二味も違うものになりました。

伊達にでかいレンズ3つつけちゃいねーぜって感じです。

光学ズームはともかく、マクロ撮影ができるのはすごい。

ちょっとした撮って出し写真なら、いよいよでかいカメラ機材はいらんなっていう感想しか出てこなくなりますね。

まぁ、毎回あらゆるスマホで言われてることなので「何を今更」なんですけど(だってiPhone5sの時も7の時も同じこと言った気がするし)

ちょっと散歩しながら風景も撮ったりするのが趣味な僕としては、こういう取り回しのよさは本当に助かりますし、これからの季節が楽しみです。

左から、iPhone3G、4s、5s、7、14PRO

やはりサイズはでかい

ギリギリ片手で使えるレベルです。

胸ポケットなどには収まらないため、持ち運びに工夫をしないといけないかもしれません。

ただ、画面に表示できる画素数が増えたことで、視認性が高くなったので、その点は痛し痒しといったところ。

そのままバッグなどに放り込むのはちょっと。。。てなるようなバッグしか持ってないので、皆どうやって持ち運びしてるのか、少し観察してみようと思います。

これ以上でかくなったら親指が死ぬ・・・

新しいiPhoneはTouchID世代機種から乗り換えるには最適

というわけで、到着後から1週間ほど、まったり使用しておりますが、今の所ジェネレーションギャップにも苛まされることもなく、普段通り使うことができています。

まだまだ、LiDAR機能など面白い機能や幽体離脱ごっこなど遊べる機能で遊べていないので、これから色々楽しもうと思いますが、本当にワクワクさせてくれる機体だと思います。

お値段も高くなっていることもあり、iPhone11以降の機種から機種変するのはちょっと躊躇われるかもしれませんが、それ以前の機種からの乗り換えであれば、十分検討してもいいんじゃないですかね!

(iOSアップデートが終了した機種をお持ちの方には特におすすめです)

しかし、iPhone14PROを手に取ってから、改めてiPhone7も並行して使ってみると、iPhone7そのものも意外とよく動作してくれていることに驚かされます。

メモリの使い方が上手なんだと思うのですが、昔のiPhone3Gや4sにあったような、iOSアップデートによる入力のもたつきなどがほとんどなく、通常のネットブラウジングやTwitter、動画再生については全く違和感がないことに気がつきます。

ソフトありきのハードを作れる唯一のメーカたるAppleだからこそできるワザなんだろうなぁと。

7年前の機種で、最近までアップデートできていたことを考えると、本当に驚くべき偉業だと思います。

ベッドルーム端末やお風呂用端末、あるいは家の中でうろうろしながら使う端末として、これからも十分に活躍してくれそうなので、引き続き大事に使っていきたいと思います。

で、今私の手元には完全に文鎮になってしまった第二世代くらいのiPadがあるのですが・・・次はこいつだ・・・予算を貯めねば・・・w