カレー
 カレーとは素晴らしい料理である。
どこに行っても安定して食べられる美味しさもさることながら、店によってはこだわりのスパイス配合が違ったり、面白いトッピングができたりと店によって特徴が様々であり、新しいカレー屋を発見するとついつい入ってしまうという魅力に溢れた料理世界の超傑作ともいえるジャンルといえよう。
毎日食べると尿酸値が急激にあがり、やたら太ることを気にしなければ毎日食べて歩いてもいいなとすら思えるほどに僕はカレーが好きである。
だが、最近はちょっとばかり視点を変えてみて、新しいカレーを発見しようとがんばっている。
新しいカレーとはなにか。
それは「不味いカレー」である。

 先にも書いたとおり、カレーはどこも美味しい。
過去には「スキー場のカレーは安定したマズさ」とすら言われていたゲレンデのカレーですら、かなりの美味しさを誇っている。
科学技術の進歩とは素晴らしいと嬉しく思う反面、ややさびしくもある。
どこも美味しいことは素晴らしいことだと思うが、こうも「美味しいばかり」ではどうにも面白みが欠けるというか、その、要するにあれだ。
美味しいカレーを食べるのに飽きてしまっているのである。

 不味いカレーとは何か。
スタバでMBAを開いてドヤリングしてるとき、ちょっと苦めのコーヒーを飲みながらまじめに考えてみたが、よく考えてみたら全然思いつかない。
小学校の給食で食べた粉っぽいカレーはあれはあれで非常に美味であった記憶があるし、ホテルのカレーなんぞも庶民に会わないようなよくわからない味とかではない。
どこも「カレー」の味がして美味しい。
不味かった記憶がないため、ほとんどイメージがわかない。
そんな中、1店だけ「カレー」をのぼりに掲げながら「これは!」と驚くお店を見つけた。
新町近辺にあるとあるお店であるが、ここのカレーを食べて大変感動した。
「世の中にはこんなカレーがあったのか!」と一口食べて唸らされた。
コクもあって辛さもあるが、味がないのである。
要するに、味はしないけどスパイスの苦い味のするカレー。
この驚くべき出会いに大いに喜んだ僕はそれから後からその店に週に一度足を運ぶようになってしまった。
すぐ隣には物凄く美味しいカレー屋さんがあるにも関わらずである。
こうして、僕は不味いカレーの虜になってしまったのであった。
不味いカレーの魔力は凄い。

 そんなわけで、現在私は不味いカレーを探してあちこちをうろついている。
結構な数のお店をまわったが、未だにそういったカレーに出会えたことがないため、現在情報を募集している。
京阪神地区で、JR阪神阪急でいける範囲の美味しくないカレーを出してくれるお店をご存知の方は是非twitterかfacebookにて連絡をいただければと思う。
参考程度に、不味いカレーの条件を記載するので参考にしていただきたい

 条件:ルーが美味しくないこと
悪い例:カツカレーのとんかつが生だけどルーは美味しい
この例は不味いカレーの範疇にはあてはまらない。
とんかつが生であろうと、カレーは美味しく食べられる。
(カツカレーが食べたかったかどうかとかはおいておいて)
良い例:ルーが苦いだけ・辛いだけで無味
カレーの味がしない、美味しくないカレーである。
スパイスの味を楽しめるため、意外と人気がある場合も(!?

 といった感じのカレーを現在捜し求めているため、情報を頂ければ隙を見て食べにいく所存である。
ぜひとも情報提供の程、よろしくお願いしたい。