EliteDangerousはゲームの魅力をロマン方向に全振りして、1984年から現在まで危なげながらもストーリー展開が進んでいるMMO Space Trading And Combat Simulator。

そのロマン方向に10割傾けてるせいかどうかは分からないが、キーコンフィグは100項目を超え、その内容はまさに複雑怪奇といっても過言ではなく、チュートリアルするにしても操作がままならならずに本編にたどり着ける”選ばれしCMDR”はごく少数とも言われているとかいないとか・・・。(実際の設定が保存されているファイルの内容

正直な話ドキュメント類はあまりフレンドリーな感じではないため、実際機体を操縦してみるなり、惑星を歩てみたりして実戦を通じて学ぶしかないのだが、せめて「キーワード」や画面の見方だけでも簡単に知っておくと途中で詰んだりすることは減るもので。

今回は初心者に向けて「これだけは覚えておくといいよ」という項目を順番に紹介していきたいと思う。

なお、この記事は連載を予定しており、今回はとりあえずコックピットから見えるものを紹介する。(あと何回投稿になるかは現時点では不明)

基本的なコックピットレイアウト

プレイヤー(CMDR)自身が操艦できる機体は複数のメーカーが様々なコンセプトの機体を作っているが、CMDRが座る操縦席だけはアーマードコアかってくらい仕様が統一されている。そのため、基本さえ知っておけば機体を乗り換えても戸惑うことはない。今回の記事ではスーパーざっくりとコックピットに表示されているHUDを押さえておく。

EliteDangerousのコックピット画像

適当編集で申し訳ないが、画面上に赤線で囲って番号を振ってある。その項目ごとにざっくり説明していく。

  1. 左側はチャットやWing(マルチプレイ時の小隊機能のようなもの)招待など、主にコミュニケーション関連の機能。NPCの独り言や悲鳴も聞ける、EliteDangerousの世界に没頭するためのタバスコのような存在。キーボード(初期設定で2)を押下するとFocusでき、タブを移動してそれぞれの機能を利用することが可能。最初はあまり気にしなくていいが、Incoming Messageとかシステム音声が聞こえたらなんらか重要なお知らせが届いている可能性があるのでチェックされたし。なお、2を押したら操作系統が全てそちらにもっていかれるので、メッセージを読むなどする場合は安全な場所で行うこと。(これは機能をフォーカスするすべての場面で同じことが言える)
    右側は色々な情報がつらつらと流れていく。ログ参照できないのでちらりと動きがあったら見たらよいが、見逃してもまぁ問題ない程度の大したデータではない。気にならないならならないでいい。ただし、スーパークルーズ中に惑星に衝突しそうな場合や通常空間で自機の近くに何かあったら警告が赤文字で表示される。(画像では支援戦闘機が直近真下にいるため、⚠️PROXが表示)意識しておくと事故を回避できる。
  2. 現在展開されているファイアグループの武装情報。残弾数やエネルギーの残量が表示される。射程外の場合は赤表示となる。残弾が見えるからと言ってタクティカルリロードが出来るわけではないので、実際はあまり見てなかったりする。
  3. 打ち忘れたので飛ばします
  4. ターゲットした物体の情報とホログラム。
    敵機や惑星など問わずターゲットできるものならなんでも表示する。画像では敵機を補足しており、その艦影とそれぞれのパイロットやファクション、指名手配状況などがざっくりと確認することができる。Wantedとか書かれていれば撃墜したらお小遣いがもらえるので積極的に撃墜するべし。ただし、ランクがEliteとか相手に迂闊に手を出すとボコボコにされるので状況と相手を選ぼう。敵機情報の場合、敵の艦影とシールド残量(青い輪と数字)、敵の耐久率(ホロイメージの下の黄色のバーと数字)。これを0%にしたら撃墜となる。
  5. レーダー・熱量計・速度計の3つの計器からなり、いずれも非常に重要な意味合いを持つ。常時注視したい。
    まず中央の大きい円は全周型のレーダー。自機を中心として、前後左右上下の位置関係を一目で網羅できるスマートながら直感的に位置関係を把握できる。敵機や小惑星などの位置関係を知るために重要な機能となる。
    ステーション近傍で一度停止してみて、レーダーと実際の機体の動きを観察してみたり、その場でロールしてみたりするとどのように見ればいいのかすぐに把握できるだろう。
    レーダーの左側の炎のアイコンは機体の熱量。機体に搭載されている各種装備が稼働することで熱量が増加する。通常稼働の場合は一定ラインで上昇は止まり機体温度は安定するが、発熱に機体の放熱能力が追い付かなくなるとパーセンテージはぐんぐん上昇していき、70%~80%あたりを超えると警告、100%を超えると機体内装にダメージを受け始める。温度を超えたからといってすぐに爆散ということはないが、搭載されたモジュールに蓄積されたダメージに気づけないと重要な局面でシステムが正常に稼働できず、致命的な状況に陥る危険性(動力炉が爆発したら即轟沈)が急激に高まるため、できるだけ熱対策は講じておきたい。熱量が上昇する主な場面は、恒星に近づきすぎた時や恒星近傍でFSDを起動した時、熱量の高い武装をぶっ続けで使い続けた場合、あとはシールドを緊急チャージする場合。地味ながら重力圏でFSDを起動しつつブーストを炊いた場合も過剰に発熱する場合がある。Heatsink Launcherを使えば一時的に機体の熱を一か所に集めて宇宙へポイ捨てすることができるが、これは起動回数が決まっているため、ここぞという時に起動するように心がけること。
    レーダーの右側は速度計で、通常航行では秒速メートル単位。ステーション近傍では秒速100m以上で衝突事故を起こした場合に罰金が科せられるので注意。
  6. 自艦のホログラム。シールドと耐久力。④の敵情報と見方は同じ。
  7. 自艦のステータスを示す。
    左側の表記はPowerDistributerで、その名の通りエネルギーを配分するシステム。特に戦闘時は敵とは別にこいつとも戦わねばならず、ソロでの操艦時はかなり忙しくなることが多い。通常、手持ちのポイントは6ポイントあり、それらをいくつ各機能に割り振るかで最大出力と補充されるエネルギーの比率を分配できる。詳しくはまた追って記載するが、System、Engine、Weaponと3種に分配できることから、なんとなく想像してもらえると思うが、割り振りが0の場合は全く回復しない。3ポイント以上割り振ればそのカテゴリは強化されるが、それ以外のカテゴリが弱体化するので状況に応じてかなり忙しく切り替える必要がある。「エネルギーが足りない!少しだけ、足りない!」と叫ぶバリヨの気持ちが少し分かる気がする、EliteDangerous戦闘システムの神髄である。なお、複座式の機体の場合、マルチプレイでコックピットに別CMDRを乗せていた場合はボーナスで割り振れるパワーが1ポイント増える。たった1つ増えるだけで戦闘力が段違いなのでもし可能であればマルチクルーでのプレイを勧めたい(確か賞金とかも同一金額で支払われたはず・・・)
    右側のうねうねしたものは自艦の発熱状態を視覚的に示すもので、この振れ幅が大きいとそれだけ熱を発しているという指針となる。
    その下は燃料計。燃料が切れるとどうなるか?文字通り宇宙の藻屑となるので本当に気を付けたい。燃料計は2列表示があり、下の段はReserveで艦に残された燃料の総量を示す。FSDによるジャンプはここから直接燃料を拝借するが、この残量が足りないと何もないところで立ち往生してしまうため本当に気を付けないといけない。上の段は通常の燃料タンクで、艦の運用により常に消費されていく。空になったらReserveから自動補給される。燃料切れでいよいよにっちもさっちもいかなくなった場合は、FuelRatsと呼ばれるレスキューコミュニティが存在するので、頼るのもよい。
    一番下は艦の状態を示すもので、LandingGearやCargoScoopの展開状態などを示す。これらが点灯している場合はなんらかの制限が艦にかかるので、ちょっと挙動が変だと思う場合はちらっと見ておくといい。MassLockが点灯している場合、大きな質量を持つものから離れるまでFSDが起動できないので焦らないように。

操艦に関するもっとも基本的な用語

キーコンフィグでもこのワードが出てくるので、覚えておくと探しやすい。バトルフィールドなど空を飛ぶようなゲームをプレイしたことがある人なら下記は馴染みがあるはず。

エンジンを吹かしながら下記の操作を行うことで効率よく方向を変えて移動することができる。

ピッチ

機首を上下方向に向けることを「ピッチを上げる・下げる」という。上に向ければ機体は上方向に曲がる。親指を立てて自分の方に親指を向けてピッチ上げ、逆に倒して下げといった感じで覚えると楽。
初期設定だと、マウスカーソルの上下移動がそれ。

ロール

これはそのまんま、機体中央を軸にして回転させる。バレルロールなんてのはよく聞くことだと思う。パチンコのレバーの回る方向。
初期設定だとマウスカーソルの左右移動がそれ。

ヨー

機首を左右に向ける。進路の微調整などに。
初期設定だとキーボードのQ・E?

その他

スラスターの操作

機首の方向を変えずに上下左右にスライドすることができる。これはステーションにドッキングしたり、地表で着陸する場合の位置調整する、構造物の外周を目視しながらぐるっと回る時などに活用できる。キーボードのQ・E・R・Fがそれぞれ対応していた(と思う)ので参考にされたし。

フライトアシストOFFに注意

突然「Flight Assist Off」とアナウンスされたと思ったら突然機体が暴れ出した!となっても慌てないように。宇宙空間でまずまっすぐ進めていることがおかしいと思ったほうがいい。現代から西暦3300年代では宇宙空間でも方向感覚を失わずに人が快適にフライトできるように自動的にスラスターを調整してくれる機能がすべての艦に備わっている。それがフライトアシストシステムだ。通常宇宙空間では力が加われば逆方向への力が加わらない限りその慣性が維持されてしまう。機体が回転してしまったら回転しっぱなしになってしまうわけだ。そんなのいちいち手動で殺してられるか!となり開発されたシステムだが、この仕組みが邪魔になる場合も結構ある。なので手動でオフにすることができるようになっているわけだが、通常の航行中にこのシステムがオフになると機体がひっちゃかめっちゃかに回り始めて大変なことになる。ステーション内でこの状態に陥ったらゲッダンどころの騒ぎではない(中の人的には

なので、フライトシステムの切り替えの設定は早めに確認しておきたい。普段使わないキーに設定するであるとか、shiftなどの同時押しにするなどで事故を防ぐことができる。参考にされたい。